『存在しない記憶』は本当に存在しなかったのか?(ONE PIECE FILM RED感想)
7月~8月にかけて行われていたワンピース(漫画)の無料公開を機に、人生で初めてワンピースに触れました。
今までどうやったら世界中で5億部売れている漫画に触れずに生活できていたのかと不思議に思われる向きもあるかもしれませんが、私はいわゆる「ワンピとか(笑)」タイプの人間だったため、あえて視界から外していたきらいがあります。
それに100巻を超える漫画を今から追いかけるのにかかるであろうコストは馬鹿にならないな……という思いも加わり、ますます食わず嫌いが加速していたというわけです。
そんなところへ「一挙無料公開」ときたもんで、「売れてるものに触れるのも勉強か」などと無理に斜に構えながら読み始めました。
……気がついたときには最新103巻の単行本を購入して読み切っていましたね。無料公開分はアプリ版最新102巻の内容は対象外ですが、そこも当然購入して読破しています。
いや無理だった、止められませんでした、ページをめくる手を。
「麦わら」の一味の行く末を知りたい気持ちがまったく抑えられませんでした。
ジャンプ式「友情・努力・勝利」の要素もおさえつつ、我々(ワンピース食わず嫌い勢全体を指す)の大好きなサブカル式アツい展開もキッチリおさえており、楽しめない部分が私にはありませんでした。
そんな状況だったので、映画最新作「FILM RED」を観に行かないという選択肢は、私の中から完全に消えたのです。
映画封切からしばらく経ち、アニメオリジナル話でルフィとFILM REDのヒロインであるウタの幼少期の話が挿しこまれたらしく、一部ファンの間で「存在しない記憶」として話題になっています。
「覇気がスゲェ男」はやっぱり「覇気がスゲェ男」だった
ここから先はFILM REDの重大なネタバレを含むため、未視聴の方はご注意ください。
FILM REDを一緒に観ようと約束していた友人が、待ちきれず一人で観に行ってしまった挙句「自分には刺さらなかった」という旨の供述をしていたので、観劇前は面白くなかったらどうしようかと若干不安でした。
自分が楽しめなかったからといってそれがイコール駄作であるとはまったく思いませんが、せっかくワンピース熱に浮かされているところですから、できれば「めっちゃよかった…」と嘆息できるものであれと願うのが人情というものです。
そんな葛藤を抱えつつ、いざTOHOシネマズへ。
席に着き、いつものCM群を見終え、ようやく本編が始まりました。
…
……
………
観劇を終え、映画館を出た私が残したメモがスマホに残っていたので、こちらを掲載します。
映画の展開について「こうすれば」とか「設定的にこれってどうなん」みたいな話は尽きないし、そういう話をするのは面白いんですが、映画の出来不出来とは話が違ってくるのでここでは割愛します。
とりあえず、シャンクス夢の人たちは救われましたね……。
早く104巻出ないかなぁ。